N爺の藻岩山麓通信 |
わたしの自宅の事務室はこの先、在宅療養の場になる可能性があります。
事務室の西の窓はサワシバ、オニグルミ、イタヤカエデ、ミズナラ、ハリギリなどの高木広葉樹が卓越する藻岩原生林のつづきです。 今日、この林に住んでいるエゾリスのM君がせっせと巣に小枝を運び入れました。まあ、けっこうな数です。寒気が入る前にヤチダモの洞のなかにエゾリス流の小屋掛けをしたのでありましょう。 それをじっと見ていた家人Bとわたしは、なんだか自分たちもいっしょに働いていたような気分になり、午後は温泉にでも行きましょうか、ということになりました。 連休明けの定山渓のホテル山水は思ったとおり静かで、ゆったりと湯浴みを楽しめました。 帰りに古川さんの軒先で温泉まんじゅうを買い、ホテル鹿の湯裏の懐かしい保養所、たくぎん栖霞(せいか)荘(1988年竣工)の前に車を進めてもらうと、北洋銀行の寮になっていました。 この保養所の設計を担当した石本建築事務所のS木さんに南茅部町の温泉施設の設計を頼んだことがあります。実直でかざらない栖霞荘に好感を持ってどなたのお仕事かと調べてたどりついた方がS木さんでした。そして、彼に担当していただいた建物が南かやべ健康村ひろめ荘(1995年竣工)、今のホテル函館ひろめ荘です。わたしが勤めていた拓銀グループの調査会社が南茅部町から公的宿泊施設の市場調査と基本計画を受注した縁で、建築設計を石本建築事務所のS木さんに斡旋したのです。 旧栖霞荘とひろめ荘は、わたしのなかでは姉妹関係の施設となりました。 時代を経て生き残っている温泉施設を見ると、それ相応の理由と背景があるようです。 たいがいが小振りで実直で、余計なものがありません。 オーナーが替わっても使われ続ける、そんな施設が、どうかこの先の時代にもありますように。 そして、わたしたちがいなくなったあとも、M君たちの暮らす林がずっとありますように。
by waimo-dada
| 2013-11-05 18:56
| ライフスタイル
|
カテゴリ
以前の記事
2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 05月 2012年 04月 最新のトラックバック
検索
タグ
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
| |||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||